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子供とお菓子

7月初旬那覇市の城西幼稚園で「「子供とお菓子」というテーマで講話のご依頼を頂きました。

当日は大雨で参加できないお母様方もいらっしゃいましたし、また一人でも多くの方にお伝えしたい内容でしたので、ここにその内容を綴っておこうと思いました。

ご一読いただければ幸いです。

このテーマは日頃お母様方が一番頭を悩ませるところかと思います。

特に幼稚園、小学校に上がると市販のお菓子を口にする機会が増え、子ども達が色々欲しがる様になるからですね。

しかし、子供達はそれが体に良いか悪いかは分かりません。

ただ食べたいという欲求だけで言ってきます。

でも親としてはただ単に子どもが欲しがるからというだけであげてはいけない場合もあります。

正しい判断をしてあげられるのは親だけです。

おじいちゃん、おばあちゃんは孫の喜ぶ顔見たさに体に良いか悪いかなど考えず盲目的に与えようとします。

また、幼稚園や保育園、学童、小学校などでも予算の関係で市販のお菓子を出したりします。

また、最近では学校給食でも市販のお菓子に準じたものが出ている所も多い様です。

こうした子供を取り巻く環境の中で、親だけが我が子を守ってやることのできる存在です。

今は本当にあらゆる体に良くない物が溢れています。

お菓子はもちろんのこと、菓子パン、アイス、清涼飲料水、ジュース、インスタント食品、ファストフード、ファミレスなど加工食品のオンパレードですね。

これは非常に危険です。成長期のお子様に何の考えも無しに欲しがるだけ与えていたらどうなるか?

今から具体的にお話しして行きますが、お母様方がいかに賢くなるかにかかっています。

この日は七夕前という事で黒糖ゼリーを作られていらっしゃいましたが、市販のゼリーとの大きな違いは白砂糖や人工甘味料、その他の添加物が使われているかいないかです。

白砂糖、人工甘味料のブドウ糖果糖液糖、アスパルテーム、アセスルファムK、スクラロースなどの甘味料は単に虫歯になるとかご飯を食べなくなるといった単純なことではすまないのです。

黒糖と白い砂糖との違いはビタミン、ミネラルが含まれているかいないかが大きく違います。

黒糖はビタミン、ミネラルが豊富ですが、それらを取り除いたものが白砂糖です。

糖というものは本来エネルギー源となるものですが、そのためにはビタミン、ミネラルが必要です。

しかし、そのビタミン、ミネラルの含まれている部分を捨ててしまっているので消化吸収が早く、食べるとすぐに血糖値が急激に上がります。しかもビタミン、ミネラルがないのでエネルギーにすることができません。

これは子供の身体も同じです。高血糖状態を招きます。しょっちゅうお菓子や甘い飲み物を食べさせているとやがては糖尿病になります。

2014年の沖縄タイムスに非常にショッキングな記事がありました。

久米島での調査に基づく記事ですが「中2の 52%に糖代謝異常」という見出しがありました。

中2(中学二年生)といえば生まれてわずか14年です。そのわずか14年で糖尿病予備軍になってしまうのです。

また、先日の沖縄タイムスの記事に「若年世代のガン急増」という記事がありました。(2018/5/30)

ガンというと発ガン性物質ばかりが注目されますが、実は糖も非常に大きく関わっています。

ガンは早期発見早期治療ということで、ほんのわずかなガンも発見できる様検査の精度が上がっています。

その後手術、抗がん剤、放射線の3セットの治療が行われ、それで解決できると日本では信じられています。

今の所他に手立てがないというのと、がん治療はドル箱です。病院も利益をあげていかないといけないという内情があります。でも、実は日本の国立ガン研究所が抗がん剤は効果がないと正式に発表しています。

また、放射線も欧米ではすでに止めている治療法です。何故なら他の臓器や組織までダメにしてしまうからです。

ですが日本では今だにこれらの治療が行われています。

それよりももっと根本的なものに目を向ける必要があります。

ガン患者に共通に見られる不足栄養素があります。それはVC、亜鉛、鉄です。

そして、もう一つ共通しているものに糖の摂りすぎと低体温というのがあります。 

糖を摂りすぎると身体中の組織や赤血球に糖が取り付き糖化という現象を起こします。

糖化された組織や赤血球は本来の機能を失うだけでなく、体を錆びさせる活性酸素を大量に発生させます。

これが細胞内の遺伝子を傷つける原因となるのです。

そして、もう一つ深刻なのが、糖尿やガンだけでなく精神にも異常をきたすということです。

脳神経細胞や神経伝達物質が糖化により正常な機能を失うと、落ち着きがなくなり、イライラしたり、情緒不安定となり、ウツ状態や不眠、果ては錯乱なども起こします。要するにキレる子と言われる状態ですね。

最悪の場合犯罪を犯してしまうところまで行く。

清涼飲料水を1日6本以上飲む子は非行歴100%という発表も何かの本に出ていました。

また、最近特に多い発達障害や統合失調症は心療内科や精神科の領域と思われていますが、生化学的には栄養障害と言われています。(エイブラハムフォッファー博士著)

そのくらい栄養素が不足すると精神や神経にも影響が及ぶのです。

しかし食品メーカーはそんな事は意に介しません。

今食品会社の商品開発はどんな方向に行っていると思いますか?

これは本当に恐ろしい事ですが、脳にどれだけ働きかけるかという研究になっていると言います。(幕内秀夫氏著)

つまり、いかに美味しいと感じさせるか、もっと食べたいと感じさせるかという研究です。

糖分を摂ると幸せを感じるドーパミンというホルモンが出ます。そしてもっと食べたいという欲求へと繋がるのです。これは麻薬と同じ原理です。

食品会社は自社の売り上げを伸ばす事しか考えていません。これを購入するかしないかは消費者の自己責任です。

だから私たち一人一人が賢くなるしかありません。

そしてもう一つ気をつけなければならない問題があります。

白砂糖よりもはるかに多く使われているブドウ糖果糖液糖です。ほとんどの食品や飲料、調味料などに使われれいます。これは遺伝子組み換えのトウモロコシが主な原料です。

遺伝子組み換えというのはここ10年ほどでよく聞く様になりましたが、一体何なのかご存知の方はまだまだ少ない様に感じます。

遺伝子組み換えの作物はトウモロコシだけではありません。大豆、綿、菜種も認可されています。

そのうちブドウ糖果糖液糖に使われているのがトウモロコシです。他に豚・牛・鶏の餌にも使われています。

遺伝子組み換えというのは何かというと除草剤に対して耐性のある遺伝子を組み込んだ作物の事です。

雑草を刈り取るのはとても手間のかかる作業です。だから一気に除草剤を撒きたい。所が、除草剤を撒くと農作物も枯れてしまいます。そこで、除草剤に耐性のある、つまり、除草剤がかかっても枯れない遺伝子を持った農作物が作り出されたのです。

ですから、遺伝子組み換え作物というのは農薬はもちろん普通に使われています。+除草剤を浴びた作物です。

しかも遺伝子を組み換えたものを人間が食べて大丈夫なのかどうか?もちろん単体の残留量などの規制はありますが、複合的に色々なものを食べて総合的にどれくらいの量になるかは人それぞれなのでそこまでの計算はされていません。しかも、継続的に何十年も摂り続けた結果どうなるかはまだ誰にもわかっていません。

まさに今自分達で人体実験中というところですね。

この様なものを成長期の子供に食べさせて良いわけがありません。

さらに深刻な事に、ここ数年の間にこの除草剤が効かないほどの丈夫な雑草が現れ始めたと言います。

そうなるともっと強い薬剤が必要になる。そしてそれに耐えるだけの遺伝子組み換えがさらに必要になると言ったイタチごっこになって来ます。

私たちはこんな農作物で出来た人工甘味料で脳を支配され、血管や内臓をボロボロにされているのです。

今年3月末で日本でも種子法が廃案になり、この遺伝子組み替え作物の種が輸入されます。今まで外国での事だと思っていた物がついに日本にも入っていくるのです。

遺伝子組み替え作物が入って来たら在来種は全滅するところまで行くでしょう。

非常に深刻な問題ですが、日本ではあまり議論をされる事なく国会を通過してしまいました。

日本人の意識の低さを物語っています。

ヨーロッパではこの遺伝子組み換え作物の種は使われていません。

ヨーロッパの人々の食や環境に対する意識はとても高く、遺伝子組み替えの種子など入る隙がないのです。

ところが、日本はアメリカに追従です。しかも日本人自体が利権優先の民族なのです。

体、命、環境より利益を優先するお国柄です。

何しろトクホのコーラが販売される国ですから。原発も今だに稼働している国です。

だから、何を買うかは私たち一人一人の自己責任に委ねられています。

これから夏本番です。かき氷を子供達に食べさせる機会も多いと思いますが、ものすごく心配です。

かき氷のシロップ。あれは遺伝子組換えのコーンシロップに、さらに人工着色料が加わった最悪のものです。

人工着色料黄色4号とか青色1号とかというものです。タール色素というもので、石油系の色素です。

遺伝子組換えの原料で作られた人工の糖に石油の色素です。こんな物を食べさせて良い訳が無い。

それと、もう一つ気になる人工甘味料があります。アスパルテームというものです。

これはグルタミン酸とフェニルアラニンというアミノ酸から合成された人工甘味料ですが、発達障害との関連性が明らかになて来ています。

グルタミン酸はお魚、お肉、昆布などに多く含まれるアミノ酸で旨味を感じる成分ですが、それだけを抽出して過剰に摂る事で、会話能力に関する神経伝達物質への影響が明らかになっています。

また、フェニルアラニンはアドレナリンという興奮系の神経伝達物質の材料となるたんぱく質です。

これも食品に含まれて自然に存在しているものは良いですが、その成分だけを抽出して過剰にとると神経伝達物質に異常をきたす事が明らかになっています。

このグルタミン酸とフェニルアラニンを合わせたのがアスパルテームというもので、甘味が強く甘味料として使われています。しかし、両方を合わせる事で神経伝達物質はダブルで影響を受けてしまいます。

過剰に摂れば発達障害を引き起こすことも当然の結果として頷けます。

これらの入ったお菓子類は是非避けて頂きたいです。

お菓子に多く使われているトランス脂肪酸についてもお話ししておきたいと思います。

マーガリン、ショートニング、あるいは植物油脂と書かれたものはトランス脂肪酸と言って、人工的に作られた脂肪です。自然界に存在しない脂肪酸で、体内では消化できません。

消化できないので、体内に長く止まり悪玉コレステロールとなります。

ヨーロッパでは随分昔に使用禁止になっており、アメリカでも2015年についに使用禁止になりました。

先進国では中国と日本だけが使用しています。日本の農水相の見解はこうです。

日本人のトランス脂肪酸の摂取量はわずかで、総脂肪量の1%に満たないとしています。

しかし、わずかだからよいというものではないのです。しかも人によって摂取量に相当な開きがあります。

外食、ファストフード、インスタント食品、お菓子などを多く食べている人は1%以上摂っているでしょうし、成長期の子供であれば被害はより深刻です。

これも一人一人が気をつけるしかないです。消費者が賢くなり、トランス脂肪酸を含む商品を買わなくなれば企業も使わなくなるでしょう。

今日はお菓子がテーマですが、最後にもう一つだけどうしてもお伝えしておきたい事があります。

それは特にお肉を使った加工品に使われている添加物で亜硝酸Na、硝酸カリウムなどの添加物です。

これらは添加物の中でも特に毒性が強いものです。

ハム、ソーセージ、ポークなどに発色剤として使われています。綺麗なピンク色にするためです。

特に沖縄はポークの消費が多いですので、気がかりです。出来るだけ使わない方が良いと思います。

お買い物の際は食品の表示をよく見て買って頂きたいと思います。

砂糖、ぶどう糖果糖液糖、アスパルテームなどの人工甘味料、トランス脂肪酸、着色料・発色剤などの食品添加物は特に気をつけてください。

とにかく消費者であるお母様方がしっかりと情報を集めて、自分のご家庭をしっかり守って頂きたいと願っております。

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