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生姜の成分について

さて、今日は生姜の成分についてです。 栄養素からは少し外れますが、蛋白質、ビタミン、ミネラル、糖質、脂質、食物繊維の他に、植物に含まれる「植物栄養物質」(フィトケミカル・ファイトケミカル)と言われる成分が多数発見、研究されています。 いわゆるポリフェノールというものですが、β-カロテンなどの色素もこの中に含まれます。 今の所約4000種ほど発見されているようですが、まだ未知のものは2万種とも言われ、植物の持つ可能性、影響、豊かさは計り知れません。 生姜にはジンゲロールという成分が含まれており、それが加熱によってショウガオールという成分に変化する事が分かっています。 ジンゲロールとショウガオールで作用が異なり、しかも逆の作用となるのが面白いところです。 生の生姜に含まれているジンゲロールは体内深部を冷やす事が分かっており、解熱時に生のすりおろし生姜を用いると良いとされています。 体を温めるには加熱し、ショウガオールという成分に変えて用いるのが良く、スープなどに少し入れると体がぽかぽかしてくるとされています。 他にも、ジンゲロールとショウガオール共に肝機能障害予防、抗アレルギー炎症作用、抗血栓作用、鎮咳作用等が確認されています。 但し、何事も摂り過ぎは禁物。特に、生姜やニンニク、唐辛子など、少し入れると風味が良くなるような物は少しで十分です。 自然界はとても良く出来ていると思うのですが、成分の突出しているものは、沢山食べられないように出来ている。摂り過ぎず、コンスタントに少量ずつ摂るのが良いのです。 解熱に良いジンゲロールは生のすりおろし生姜、炭酸水、少しのレモン汁、オリゴ糖でジンジャエールに!暑い日のクールダウンにも良いですね! 体を温めるショウガオールは加熱すれば良いので、炒め物、汁ものなど何にでも入れると良いでしょう。魚の煮物には生姜の臭み消しが必須ですが、臭み消しだけではもったいないですね! 煮付けて食べずに残ったショウガは刻みショウガにしてチャーハンに入れたり、餃子の種に入れたりしてもアクセントになって美味しいです。 長くなりましたが、今日のレシピは「きのこと冬瓜のとろとろあったか汁」です。 キノコ類は価格が安定しているので助かります。 材料:しめじ、エノキ、刻み昆布(結び昆布でも可)、切りこんにゃく、冬瓜、生姜、オカラ(なければ豆腐で可)、花かつを、小ネギ、片栗粉 味付けは味噌仕立てにしても、醤油味にしてもお好みでどうぞ。 作り方:刻み昆布を使う場合は3時間ほと浸水し、水を切る。 1 鍋に出汁を取り、その中にじめじ、えのき、昆布、こんにゃく、冬瓜を適当な大きさに切って投入。火が通るまで炊く。 2 材料に火が通ったら花かつを、オカラ(生)、すりおろし生姜を入れ、ひと煮立ちさせたら、お好みの味付けにし、水溶き片栗粉を入れとろみを付ける。 3 小ネギを散らして出来上がり。 ちなみに、我が家の味付けは塩、醤油、ごま油にしました。卵を割入れても良いと思います。 *食物繊維の多いレシピです。高齢者が居る場合はキノコ類が喉に掛からないよう小さく切るなど配慮してください!切りこんにゃくも入れない方がよいでしょう。

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